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2011年8月 Archive

カンディンスキーと青騎士展に行ってきました。

  • Posted by: mm-glass
  • 2011年8月30日 17:55
  • 展覧会

カンディンスキーと青騎士展に行ってきました。
あのヴァリシ―・カンディンスキーの作品が山口県立美術館に来ると知り、会期が始まったらすぐに観に行こうと思っていたのですが、夏はやっぱりガラス工房がとても忙しく会期終了1週間前に駆け込み展覧会を拝見しました。
カンディンスキーは美術を勉強している人ならばだれでも知っている作家です。しかし、一般の人には案外知名度が低いらしいので、一番解りやすくカンディンスキーを説明すると「抽象絵画を発明した人」になります。多くの現代作家が抽象的な表現を用いて表現しています。もちろん私を含めて抽象的な表現でガラス作品を制作する現代ガラス作家達も多くいます。抽象作品とは写実から単純化、さらに抽象表現と繋がり、モティーフを写すのではなく物から感じ取った事柄を精神的な形に置き換えて形創っていく事と私は思っています。例えば、誰かが「月」と言うタイトルの作品を見て「これのどこが月なの?」と疑問に思える様な作品でも、その制作者にとってはどこからどう見ても「これは月だ」と言える事が大切です。
つまり、それはなんとなく描いた線や形ではなく、作家本人にしてみればまぎれもなく「月」をモチーフに描いていると言う事なのです。理論的に説明するとややこしい感じですが、単に「なんだか解らないけど綺麗だね♪」とか「何か天体を感じる」みたいなことが感じてもらえれば作家としてはおおかた良い結果になっているのかも知れません。逆に作家にとって「解らないけど綺麗だね」と思ってもらえる作品を制作するのはとても難しい事です。(難) 展覧会では、カンディンスキーが抽象表現にたどり着くまでの経過がとても解りやすく構成されていました。
私とカンディンスキーの作品との初めての出会いは19か20歳の時に開催された「グッケンハイム美術館展」でした。その時見た作品の印象とガラス作家になってから見るカンディンスキーの作品の印象は同じではないけれど、20年も前に見た作品を今も覚えていると言う事は作品の強さに他ならないと思います。私もガラスを通してそんな作品を制作したいと思います。
会期はもう残りわずかですが、機会があれば足を運んでみてはいかがしょうか。
とても良い展覧会でしたよ。

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山口県立美術館 本展覧会の看板です♪
奥野看板は二つの大きな看板をずらして置いてあるのですが、見る場所によって綺麗に「カンディンスキーと青騎士展」と読めるようになっています。
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「カンディンスキーと青騎士展」展示会場に入るスロープ
カンディンスキーの文字が抽象絵画ふうに構成されています。

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カンディンスキーと青騎士展のチラシ
チラシに使われているこの絵画もカンディンスキーにとっては実際に見たリアルな風景なのでしょうね♪

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菊池寛実記念 智美術館 ガラスの手すりと「川瀬 忍の青磁」展

菊池寛実記念 智美術館のガラスの手すりと「川瀬 忍の青磁」展を観に行きました。
当初の目的は菊池寛実記念智美術館の企画展ではなく、美術館内にガラス作家の横山尚人先生がデザインされたガラスの手すり(作品)があります。その作品の視察が目的でしたが、運の良い事に「川瀬 忍の青磁」展が開催されており、素晴らし作品の数々でした。古典に学んだ初期の作品から動植物の有機的形体造形を展開した近作、さらに新作までが展示されています。独特の静けさと品を漂わす素敵な展示で、何よりも美術館の空間と作品の持つ空気感が共鳴しあい最高の展覧会でした。
当初の目的である
美術館建築の空間構成も素晴らしいもでした。
エントランスを入ると水墨抽象画で知られる篠田桃紅(とうこう)氏の「ある女主人の肖像」が出迎えてくれます。そこから地下1階の美術館へ横山先生の作品の脇を通って展示会場に下ります。
1階フロアと地下展示室を結ぶのは螺旋階段で、透明ガラスの手すりは天井からの光を受けて流れるような曲線を描いています。本当に美しい作品であると同時に、私が作家としてこの作品を観た時、緻密に計算され創りだされた一つ一つのガラスに感動します。壁面には銀の和紙に篠田桃紅氏の旧作「いろは歌」を作家自ら断裁し、「真行草」の漢字をイメージしたコラージュ文字が描かれ、横山先生のガラス作品の曲線と絡み合って静かな空間を演出しています。
建築からコレクション、空間づくりまで、全てにおいて美術に造詣の深い(現代陶芸のコレクター・菊池智)の美意識が反映しつくされていることを感じる事が出来ました。東京・六本木方面に行かれる方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
お薦めの美術館です♪

また、今月8月27日~11月13日まで、富山市にある楽翠亭美術館で「篠田桃紅の墨アートと現代のガラス」展にM.Mグラススタジオ西川慎池本美和も出品しています。こちらも富山にお出かけの方はぜひご覧ください

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菊池寛実記念 智美術館 正面玄関です。

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篠田桃紅(とうこう)氏の「ある女主人の肖像」 エントランス水墨抽象作品
エントランスに入った瞬間から静けさを感じる素敵な空間を演出してくれます。

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ガラス作家 横山尚人先生 作 透明ガラスの手すり光の反射と曲線が美しいです。
(写真は入場券の半券からスキャンしました。)

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「川瀬 忍の青磁」展 天青から静かなる青へ
素敵な展示空間でした♪

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虎ノ門金刀毘羅宮の前を通り掛かったのでお参り♪
東京都の選定歴史的建造物に指定されています。今は高層ビルの間に建っていますが、沢山のサラリーマンさんたちが周りで休んでいました。
この後の会議と新潟方面の出張が無事に終える事が出来るように祈願しました。(合掌)

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サントリー美術館「あこがれのヴェネチアン・グラス」展

  • Posted by: mm-glass
  • 2011年8月23日 18:29
  • 展覧会

サントリー美術館あこがれのヴェネチアン・グラスー時を超え、海を越えて」展に行ってきました。
M.Mグラススタジオブログで何度となく紹介させて頂いておりますサントリー美術館では、世界でも最高のガラス芸術の展覧会を何年かに一度企画されます。サントリー美術館は今年、開館50周年記念をむかえ、記念すべく企画展に「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅲ あこがれのベネチアン・グラスー時を超え、海を越えて展を開催されました。そのオープニングレセプションにご招待をいただきましたので西川、池本の二人で参加いたしました。参加者は関係各所から著名な方々が出席されており、イタリア大使、コーニングガラス美術館副館長、主催、協賛の大企業の代表の方々、ガラス作家等
と格式の高いレセプションになっていました。もちろん、展覧会は言う事のない素晴らしさでした。
ヴェネチアン・グラスは、1450年頃に開発された無職透明のガラス(クリスタッロ)とともにその技術、芸術性を高めて行きました。16-18世紀にはその技法は完成されたと言われています。展覧会では王侯貴族の羨望の的となったルネッサンス期の作品から、造形的に影響を受けたヨーロッパや日本のガラス、そして現代のガラス・アートまで引き継がれた美的要素を140件もの優品によって構成されています。歴史ある作品はもちろん、今回出品している作品の中に富山ガラス造形研究所の1期上の先輩である、江波冨士子さんの作品がありました。ヴェネチアン・グラスの技法のひとつ「ムッリ-ネ」と呼ばれるモザイクガラスの一種を使って制作された小さな器を100個あまり制作し、まるで雨上がりに虹が掛かるような色合いで、凄然と並べれれ他器の模様は驚くほど細かく繊細で本当に美しい作品でした。サントリー美術館ガラスの展覧会は興奮が冷めずについつい多くを語りたくなってしまうのですが、展覧会のサブタイトルになっているように、時を超え、海を越えて人々や私達ガラス作家の心を引き付け続けているヴェネチアン・グラスをぜひご覧になられてみて下さい。
あこがれのヴェネチアン・グラスー時を超え、海を越えて」展 必見です

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あこがれのヴェネチアン・グラスー時を超え、海を越えて」展
サントリー美術館 ミュージアムショップ Shpo×CaffeにはM.Mグラススタジオからもこの展覧会用制作した新作を展示販売しています♪

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展覧会に出品しているガラス作家 江波冨士子さん。(中央)
(左から)ヴェネチアン・グラス展を企画されたサントリー美術館土田ルリ子学芸副部長。数々の学術賞を受賞されています。ガラス作家の小西潮さん。富山ガラス造形研究所の先輩、江波冨士子さんとガラス工房を運営されています。(右端)ガラス作家 高橋禎彦さん。(下の写真で紹介します。)
皆さん17.18年以上も前からの知り合いで、ガラスに携わり活躍されている素敵な方々です♪

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現代ガラス作家の大先輩 高橋禎彦さん。日本のガラス作家やガラスを学んでいる学生で知らない人はいません。(超有名)
10年ぶりぐらいにお会いしましたが相変わらず素敵なガラス作家オーラがでていました。(流石)
今は多摩美術大学ガラス科の准教授で教鞭を
とっていらっしゃいます♪

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展覧会を観終えてホテルに。
ロビーから東京タワーが夕陽に染まって綺麗でした。
良いガラス展を観た後はすぐにでも作品を制作したくなります。
ガラス工房に帰って早速制作を開始します!(気)

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8月のM.Mグラススタジオ

  • Posted by: mm-glass
  • 2011年8月22日 12:20
  • 出来事

8月のM.Mグラススタジオ
毎年、夏のガラス工房は本当にばたばたしていて、気がつけば8月も残すところ10日程で終わろうとしています。今年の夏はとりわけ忙しく、ガラス工房が休みの日にはどこかへ出張と言う週が続いて、前回のブログ更新からもう一カ月もたってしまいました。(涙)
先月も同じようないい訳をしましたが(汗)、本当になんやかんやと忙しい月でした。8月のガラス工房の出来事を紹介いします。

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7月の終わりから8月初旬はM.Mグラススタジオ企画の毎年恒例ガラスフェスタの準備と記念品制作、大型のガラス作品と見事に仕事が重なり大忙しでした。
おまけに今年の猛暑はすさまじく、例年のようにサマータイムを導入して朝早くから制作していますが、やっぱり暑い! 滝の様な汗がでます。

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8月6日、7日はガラスフェスタ2011
今年はガラス工房前の「焼野海岸」が整備されて10周年。これに合わせてガラス未来館でも子供たちとのワークショップを中心にフェスタを開催しました。
オープニングはさくら保育園の子供たちの太鼓の演奏からです♪(元気)

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ガラス工房の外に特設の砂場を設置。
スタッフ総出で海岸の砂と貝殻などを拾ってきました。
この小野田の焼野海岸で拾ったものを使ってガラス作品を制作します♪

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一つ目はサンドキャスト
大きめな貝殻などを探し、湿らせた砂に貝などを押し当てて凹んだ型を造ります。
その中にガラスを流し込んでガラス作品の完成。
皆、ガラスをまじかで切るのは初めて。熱さにちょっとびっくりしながらも何とか作品になりました。
注意:女の子をいじめている訳ではありません!

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二つ目のワークショップはジェルキャンドル。
ガラスのコップの中にやっぱり海岸で拾った砂やシーグラス、貝を綺麗に並べて、それぞれのイメージで小さな世界を創ります。ジェルを流し込むとガラスの中がレンズ効果で大きく見えて世界が変わります。子供たちも大喜び♪今年も200人ちかい方々がきららガラス未来館のワークショップに参加して下さいました。本当に楽しい時間を過ごす事が出来ました。

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そして、またまた恒例のサポートスタッフさん達と打ち上げです。
今回も湯城館長の最高の料理に加え、サポートスタッフ(講座生)さんからも多くの差し入れを頂き、おなかいっぱい食べて飲んで最高の時間を過ごしました。
皆さんのご協力のもと無事に「ガラスフェスタ2011」終了する事ができ嬉しく思います。
本当にありがとうございました。(感謝)

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休む間もなく翌々日には東京出張。
今回も忙しく会議、ガラス展などの視察に行きます。

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サントリー美術館 「憧れのベネチアン・グラス」展のレセプションに参加しました。
展覧会の内容は次のブログで紹介します。

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菊池寛実記念 智美術館 こちらも後ほどブログで紹介します。

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と言う具合に忙しい毎日をおくっています。
今日もM.Mグラススタジオのスタッフは記念品等の制作に励んでいます。
ガラス作品の要望が多い夏を猛暑に負けず乗りっ切って行きましょう♪

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